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マンション管理業者が13年連続で減少。その背景と今後の課題とは?

国土交通省が2025年6月26日に公表した資料によると、2025年3月末の時点でマンション管理業者の登録数は1,776社でした。

これは前年から28社減少で、実に13年連続の減少です(※国土交通省集計による)。

詳細は国土交通省の公式発表資料をご参照ください。

国土交通省が2025年6月26日に公開した「マンション管理業者への全国一斉立入検査結果(令和6年度)」の中で、マンション管理業者の登録数が令和6年度末時点で1,776社であることが明記されています。

■ なぜ減少が続いているのか?

登録業者の減少には、以下のような要因が考えられます。

  • 人手不足や人材確保の困難
  • 管理業務の高度化による業務負担の増加
  • 小規模事業者の撤退や廃業
  • 企業の再編や吸収合併

近年では、管理組合との信頼関係の構築DX化対応など、従来以上に高い対応力が求められており、体力のある企業に業務が集中する傾向も見られます。

■ 管理組合への影響は?

管理業者が減少することで、管理組合にとっての選択肢も狭まります。

すでに、「なかなか良い管理会社が見つからない」「管理業者から契約解約を申し出られた」といった声も聞かれるようになっています。

また、管理品質の二極化も進んでおり、価格重視で委託した結果、サービスレベルの低下や担当者の頻繁な交代に悩まされるケースも増えていくでしょう

■ 今後、管理組合が備えるべき視点

今後のマンション管理では、以下のような取り組みが重要になります。

  • 「管理会社に任せきり」からの脱却
  • 外部専門家(マンション管理士など)の活用
  • AIやITツールの導入による管理の効率化
  • 管理会社に依存しない運営体制の構築

ただし、実際には管理組合が主体的に担うのは難しいケースも増えています。

専門的な知見をもつプロに外部委託していくことも、適切な管理を維持するための有力な選択肢の一つとなるでしょう。

選択肢が限られてきている今だからこそ、現実に即した柔軟な運営体制が求められています。

本記事も読んでいただきどうもありがとうございました。

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MLC片岡マンション管理士事務所
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