「共用廊下などをはじめ、敷地内に粗大ゴミが放置されているなどマンション全体が荒れてきている」「管理費・修繕積立金が突然何倍にも値上げされた」「輪番制での理事がまわってきてしまった」などの悩みはありませんか？マンションを購入する時には考える人が少ないのですが、購入したあとの管理により、将来にわたってマンションでの暮らしや利便性、資産価値の維持・向上に差がついてきます。マンションの管理は複雑なことも多く、専門知識や経験のない管理組合員だけで的確な判断をすることは難しいでしょう。そのような時にはぜひマンション管理士などのマンション管理の専門家に相談してみることをお勧めします。

分譲マンションを購入すると管理組合員となることが義務づけられます。そして多くの管理組合では輪番制で理事に就任して理事会活動を強いられることもあります。もちろんマンションを所有する方達が輪番制で理事を務めて活動することは理想です。しかし、現実と理想は異なります。マンションの管理活動を適切に実施するためには、マンション管理に関する専門知識や経験が必要で、特に働き盛りの人が本業の片手間で１～２年の輪番制で理事を務めただけでは適切に管理活動することは不可能でしょう。わかりやすく例えると、日本国民であるからという理由だけで国会議員を輪番制で務めるようなものです。まずは自身のマンションはどのような管理体制が現実的で的確なのかを管理組合で検討していくことが必要です。その結果、理事会制の維持が困難であるとの判断に至った場合には、理事会制を廃止して外部のマンション管理士や管理業者が管理組合の管理者として就任してもらう第三者管理者方式への体制変更も有効な管理体制とも言えるでしょう。現代における的確なマンションの管理体制というのはマンションによって異なります。管理組合の目的は適切・的確な管理を実現することで、理事会制や第三者管理者方式であるかどうかなどの管理手段は重要なことではありません。子育てや介護なども家族だけでやろうとせず、外部の専門家に頼ることは重要で有効な手段です。管理組合もこれまでの既成概念にとらわれることなく変革することが今求められているのです。